20130603

「マルドゥック・ヴェロシティ」読了

春の帰省中にはアニメ「マルドゥック・スクランブル」も姉と一緒に見ておりました。
既に原作を読んでいる自分はネタバレしたい欲と戦っておりました。

で、こちら「マルドゥック・ヴェロシティ」はわざわざ通販したにも関わらず積読状態だったのですが、この度まとめて三冊とも読んでしまい、自分のSF好きさ加減(というか冲方丁好きさ加減?)を再実感しました。
ボイルドかっこいいですね〜。
スクランブルだと「俺の手に戻って来い、ウフコック!」くらいしか言ってなかったようなイメージですが、過去には色々とあったわけですよ。
それと、クルツがデッドマン・ワンダーランドの火多良懐のイメージとだだかぶり。

さて、これで「マルドゥック・スクランブル」「マルドゥック・ヴェロシティ」「マルドゥック・フラグメンツ」と現在出ているマルドゥックシリーズを読んでしまったわけで、フラグメンツでちらっと紹介されていた「マルドゥック・アノニマス」が待ち遠しいです。

「伏 贋作・里見八犬伝」読了。

「里見八犬伝」と見聞き・書くと、中学の頃の先生が「南総里見八犬伝」を「南総里見発見伝」と書き間違えたことを思い出します。

さて、春に帰省した折、アニメ「伏 鉄砲娘の捕物帳」を観たのですが、何だか端折られてる感バリバリでしたので、その原作を読んでみたという次第です。
「南総里見八犬伝」はいいです、別に読みません。

したらば驚き、初っ端から6人も伏は死んでないし、冥土ちゃんは青瓢箪と形容される男だし、城でブツブツ言ってる将軍様もいないし、伏は狼男みたいな変身はしないし。
と、まあ、色々違うので映画の後でも楽しめました。

「カラフル」読了。

いつもじゃないけど、たまにはこういうのも読んでみたり。

この森絵都という作者さんの本は初めてですが、他にも「風に舞いあがるビニールシート」だとか、聞き覚えのある題名の本を色々出してるっぽいです。
アマゾンの紹介文を読む感じ、思春期の揺れ動くココロとかそんなのを題材にしているイメージです。
まあ勝手な判断ですが。

さて、こういうSFではない本を読んだというのも、論文作成中にalcで検索に引っかかってきた一文にきゅ〜んときまして。

The longer "Boku" spends as Makoto, the more people notice that Makoto is different from before.
「ぼく」が真として長く過ごせば過ごすほど、より多くの人が真は以前と違うことに気付く。
英辞郎 on the WEB, Space ALC
「the 比較級, the 比較級」で「〜であればあるほど、…」みたいな用法だったよな〜と「the longer」を検索したとき、現れた文章に惹かれたわけです。
調べてみるとこれがどうやら「カラフル」という小説の一節のようではありませんか。
というわけで、この本を読むに至ったわけです。

で、ボロ泣きしながら読んじゃいました。
人が死んで泣かせるストーリーはズルいと感じるため好きではありませんが、これはそういうこと無しです。
まあオチは期待通りという感じです。
そして件の一節は見つかりませんでした。
あれ〜見落としたんですかね〜?